近年は、妊娠中のリフレッシュや夫婦の思い出作りに、妊娠中の旅行(マタニティ旅行)に出かける妊婦さんも増えているようです。
とはいえ、リスクを想定せずに旅行すると、後悔してしまう可能性も…。
そこで今回は、妊娠中でも安全に旅行を楽しめるように、マタニティ旅行における注意点や持ち物、最適な時期などをご紹介します。旅行を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
なお、妊娠中の旅行におすすめの場所を知りたい方は下記記事をチェック!
Contents
妊娠中の旅行は後悔する?
体調の変化が起きやすい妊娠中の旅行。リスクが高いことは確かなので、行きたい気持ちはあるものの中々決心がつかない方も多いようです。
そこでまずは、妊娠中に旅行へ出かけるメリット・デメリットをチェックしておきましょう。
妊娠中の旅行のメリットとデメリット
妊娠中に旅行へ行くメリットは、下記のとおり。
- 気分転換になり、普段のストレスを解消することで前向きになれる
- 大人だけの時間をゆっくりと楽しめる
- 夫婦の絆を深められる
その一方で、下記のようなデメリットも存在します。
- 長時間移動する場合、お腹の張りや血栓が起こりやすい
- 環境の違いや旅行の疲れで、急に体調が悪化することもある
- 体調を崩しても、かかりつけの病院には行けない=適切な処置を受けられない可能性がある
- 海外旅行に行く場合は、食中毒などにも要注意
こう見てみると、改めて妊娠中の旅行はリスクがつきものであることが分かりますね。
実際に、妊娠中に旅行へ出かけた方のなかには
色々と歩き回ったり、気温差が大きかったりで予想以上に身体へ負担がかかった。
飛行機の気圧や環境の変化で、出血が起きてしまった。
思わぬ渋滞に巻き込まれ、体調を崩してしまって大後悔。
などの声も…。
とはいえ、リフレッシュができたり夫婦でのんびり過ごせたりと、決して妊娠中の旅行=悪ではありません。もちろん、マタニティ旅行で素敵な時間を過ごせた方々もたくさん。
そこで、妊娠中でも後悔することなく旅行を楽しめるように、いつから行けるのかや注意点をしっかりと確認しておきましょう。
妊娠中の旅行は、いつからいつまでに行くべき?
妊娠中の旅行は、一般的に妊娠16週以降の“安定期”に入ってからが最適だと言われています。妊娠初期は体調が不安定で、流産の可能性も高い時期。
安定期に入ると流産の可能性も下がり、体調も比較的安定してきます。しかし、もちろん個人差もあるため主治医への相談は必須です。
また、妊娠後期の28週に差し掛かったら、旅行は控えましょう。お腹が大きくなると動きにくいのはもちろん、お腹の張りや貧血などが起こりやすくなり、再び旅行中のリスクが高まってしまいます。
妊娠中の旅行における注意点
あらかじめ、主治医に旅行の許可をもらう
まずは、旅行の段取りを組む前に「自分は旅行に行ける状態か」を主治医に確認しておきましょう。
切迫流産・切迫早産、前置胎盤、妊娠高血圧症候群などの妊婦さんは旅行を控えるべきとされていますが、このほかにも主治医の判断で旅行を止められるケースも。
安心して妊娠中の旅行を楽しむために、何よりも健康な赤ちゃんを産むために、必ず事前に主治医の判断を仰いでください。
遠出や海外旅行は控える
旅行となると思いきり遠くまで出かけたくなりますが、赤ちゃんのことを考えると決して無理はできません。
特に控えたいのが、海外旅行。妊娠中は血栓ができやすいことから、長時間のフライトはエコノミー症候群の危険性が高まります。また、気候の変化や慣れない食事で体調を崩しがちであるほか、万が一海外で出産になってしまうと保険が使えずかなりの高額請求が来ることに。
なるべく移動などによる負担を抑えられるように、近場で楽しめる場所を選んでおくと安心です。
旅先の病院の場所、宿泊先へのアクセス等を細かく調べておく
妊娠中は、体調変化が起きやすいもの。実際に、妊娠中の旅行において張りや出血、なかには破水が起きてしまうケースもあるようです。
そのため、必ず宿泊先の近くに病院があるかを見ておきましょう。夜間外来がやっているかも要チェックです。
さらに、移動中こまめに休憩が取れるか、宿泊先まで向かうのに長い階段を登る必要はないかなど、アクセス面も細かく調べておくとより安心して向かえます。
なるべく混雑時期を避ける
マタニティ旅行に出かける時期も重要です。ゴールデンウィークなどの混雑時期にプランを立ててしまうと、車移動の場合は渋滞に巻き込まれてしまい体に大きな負担が掛かります。
また、どこに行っても人混みで人疲れしてしまったり、人に接触して転倒したりする危険性も。なるべく混雑時期を避けて計画を立てるように心がけておきましょう。
宿泊先に妊娠中であることを伝えておく
宿泊先に妊婦であることを伝えておくと、食事内容や部屋の位置などを配慮してもらえることもあります。
近年は妊婦さん向けの“マタニティプラン”を用意している旅館・ホテルなども増えているため、ぜひマタニティプランの有無もチェックしておいてみてください。
無理せず、疲れを溜めない
旅行中は、普段と環境が違うぶんどうしても無理してしまいがち。気づかないうちに疲れがたまってしまうと、体調悪化に繋がります。
必ず無理のないスケジュールを組むように心がけて、普段の旅行よりもゆったりと楽しみましょう。また、自分のペースで動くことができない“ツアー”などへの参加は控えておくのがおすすめです。
重い荷物は持たない
重い荷物には、普段から気を付けている妊婦さんがほとんど。とはいえ、旅行中はどうしても荷物が増えるぶん「これ位なら大丈夫か」と気が緩んでしまいがちです。
重いモノは妊娠中の大敵なので、パートナーに協力を頼む、外出の際は荷物を最小限にまとめるなどの工夫をしましょう。
妊娠中の旅行に欠かせない持ち物
続いては、妊娠中の旅行の持ち物をチェック!
旅先で後悔することのないように、下記のアイテムは忘れずに携帯してくださいね♬
母子健康手帳・健康保険証
妊娠中の旅行に欠かせないのが、「母子健康手帳」。
旅先では主治医以外の先生に診てもらうため、母子手帳で持病・妊娠経過などを確認してもらえるように必ず準備しておく必要があります。
また、あわせて健康保険証も携帯しておきましょう。
冷え対策アイテム
お腹はもちろん、身体が冷えてしまうと体調不良に繋がります。移動中の車内で使えるブランケットや靴下・外出時に使える羽織り物など、冷え対策は万全にしておいてくださいね。
尿漏れパッドや携帯トイレ
移動中に渋滞に巻き込まれてしまった場合、心配なのがトイレ問題です。
妊娠中は、トイレを我慢すると感染症を引き起こしてしまう可能性も。なるべくすぐにトイレへ行ける状態がベストですが、高速道路などで移動する場合には念のためトイレの準備をしておきましょう。
処方薬やサプリメント
漢方・鉄剤など主治医から処方されている薬、また普段から飲んでいるサプリメントがある場合は、忘れずに持参しましょう。
保湿クリーム・オイルなど
妊娠中は、乾燥に悩まされる妊婦さんが多数。また、普段から妊娠線クリームを活用している方も多いのではないでしょうか。
保湿クリームなどは宿泊先に用意されているケースもありますが、使い慣れていないモノだと肌が荒れてしまう可能性もあるため、なるべく普段使っているモノを持参したほうが安心です。
まとめ
様々なリスクがつきまとうものの、貴重な思い出作りにもなる妊娠中の旅行。
マタニティ旅行を後悔せず楽しむためには、注意点をしっかりと頭に入れたうえで、常に自分の体調に気を配ることが大切です。また、身体の異変を感じたら迷わずに病院へ!
妊娠中の旅行のおすすめ場所を知りたい方は、ぜひ下記の記事も併せてチェックしてみてください✨